経済産業省と環境省で意見交換会を開催しました Vol.3

ここでまさかの神対応が2連発!

・福島みずほ議員の秘書さんがスタートの挨拶をして下さいました

・倉林明子議員の秘書さんが報道席で傍聴して下さいました。

両議員の秘書2名 面識の無い私たちの為にありがとうございました!

最初は福知山の三谷さんから
1.福知山の公害被害の説明
2.福知山住民の苦しみについて
3.事業者(三恵)側の不誠実な対応
4.経済産業省 近畿経済産業局の不誠実な対応
5.事業者(三恵)が作製した杜撰な書類について
被害者である三谷さんの切実な訴えは経済産業省、環境省の皆様に伝わったと思います。


次に舞鶴の出番です。
私たちは福知山の公害を前提に、話しをさせていただきました。
1.福知山の事例から舞鶴の住民は健康被害を恐れていること
2.舞鶴には大きな発電所がすでに二つあり(原子力発電所と石炭火力発電所)、更に大きな健康被害をもたらす可能性のある発電所は不要と言うこと
3.舞鶴のパーム油火力発電所のパーム油の消費量が莫大(農地面積で舞鶴の87%に相当する森林を破壊して作られる)で、地球の環境を破壊してまでの地域の発展に対して多くの住民が懐疑的であること
4.舞鶴では既に十分に電力供給を都市部に対して行っており、地方にとって不公平な政策であること
5.京都府と舞鶴市は環境に対する意識や政策が都市部に比べて遅れており、環境を守る仕組みが不十分で住民は納得していないこと、地方でも都市圏のような環境対策を受け入れる仕組みを作って欲しいという
6.SDGsの観点からもパーム油火力発電所は世界の流れに逆行している事

以上の6点を伝えて対策を要望をさせていただきました。

経済産業省と環境省で意見交換会を開催しました Vol.4

経済産業省からの回答

・福知山の公害問題は省として把握している。

・経済産業省も沢山の案件を抱えており、対策が十分でないことは人員、予算的に限界がある。

・申請時の書類不備に関しては誤植であり、それらは訂正すれば済む事で、誤植が直ちに書類不備になる事は無い。

・FIT制度直後~数年は書類不備等はあることは確認しているが、改善している。

・住民の気持ちは理解できるが、経済産業省は事業者側の立場も経済発展も他国(インドネシア等)政府からの要望もあり、また輸出国側にも様々な意見(環境を守るのか経済発展を優先するのか?)があるので1つの意見だけを聞くことはできない。

・制度上の問題点も把握しているが予算不足、人手不足で経済産業省としては頑張っており、良い制度に変える努力は常におこなっている。

・経済産業省は経済発展の為の省庁でその力は強い

・むやみにその力を使うと事業者側の倒産などを招いて、経済産業省が訴えられる様なこともあるので簡単には権力は行使できない。

・福知山を現地確認はしている。

・協定書は事業者との個別案件になるので国が口出しはでき無い。

・発電所の環境基準等については地域差があるので国では無く、都道府県、市町村で条例を設定するべき。

・条例違反になるとそれは法律違反になるので国として指導はできる。

以上が 主な回答です。(できるだけ簡単に要約しています)

環境省からの回答

・FIT関連の小規模発電の環境基準等を法制度化することは現時点では考えていない。
・都道府県、市町村で解らないことがあれば環境省に聞いて下されば協力する。

以上が 主な回答です。(できるだけ簡単に要約しています)

会話の中で舞鶴として注意しなければならない点をピックアップします。

機能していないFITの相談窓口

福知山の事例からFITの相談窓口に相談しても問題は解決しないということが判明しました。
予算不足、人手不足から十分な対応はできていない事はみとめていました。

事業者の個別契約(協定)については省庁では対応出来ない

福知山の事例から個別の契約(協定)違反については国としては関知でき無い事ははっきりと名言されていました。

ガイドラインは住民保護の立場では無い

ガイドラインについては様々な影響を考えて文言の一つ一つが練られて作製されているとの事です。
ガイドラインに違反すれば指導はおこなうが、それらは法令にのっとったものでなければならずに、簡単に違反と指導できるものではない。
つまり違反指導には法的に精査が必要である。明らかな法令違反でなければ指導はできないという非常に曖昧な言い方でした。
またガイドライン違反で指導して逆に経済産業省に対して事業者側から裁判をおこされるようなことは避ける必要があるとの発言から・・・

ガイドラインは経済産業省を守る為のガイドラインである

経済産業省は否定されると思いますが、話しの中から読めてきたのはガイドラインは事業者、住民側などから経済産業省を守る為の仕組みでもある
ということが見えてきました。
曖昧な文言にすることで事業者と住民どうしで解決を促すとは聞こえが良いですが実質的に国はできるかぎり介入したくないというのが本心だと私は思いました。
※どちら側の解釈も成り立つように文言が作製されているのです。

つまり現状は

救済措置無し・法制度化予定無し・ ガイドラインは役立たず おまけに予算も人手も足りません。

ということです。
つまり「問題点は把握しているし改善も必要だけど現状では何もできない」
というのが現状なのです。

じゃあどうしたらいいのか?

難しい立場の中で官僚の皆様は精一杯のヒントを与えて下さっていました。

×:協定  ○:法律(条例)

つまりは国は動かないけど地域で法律(条例)をつくり、条例に対して違反すればそれはガイドライン違反になるので国が指導できる
協定は個別契約なので国は介入しないという事だと私は理解しました。

結論、パーム油火力発電所誘致に関しては

官と民が力を合わせて日本一の素晴らしい環境条例を舞鶴で作りましょう!

これしか方法はありませんね!
これなら私たちも安心して生きていくことが可能です。

難しい案件ですが舞鶴なら実現可能!

官民が話し合って難しい環境条例が作れるかと心配する方も多いと思いますが、舞鶴には最高の環境条例ができる土壌はあります。

・最高の技術力をもつ日立造船

国際的に見ても高い技術力を誇る日立造船の技術力があれば日本最高水準の発電所など造作も無いことです。
福知山の発電所とは違い、高い技術を誇る日立造船に期待しましょう!

・優秀な舞鶴市の人材

パーム油火力発電所誘致に力を入れる堤副市長と西島環境部長は政策作りのエキスパート
過去には市民と若手職員が協働で政策を作る事業「政策づくり塾」を開催するなど官民協働の仕組み作りに長けた方々です。
官民協働の環境条例策定には最適な人材です。

・パーム油火力発電所誘致の立役者

なんと言っても今回のパーム油騒動の絵を書いたのは京都府から派遣された副市長の山口さんは福祉部長→ 環境部部長を歴任
環境部長在任中にパーム油火力発電所誘致の元となる、「京都舞鶴港スマート・エコ・エネルギーマスタープラン」策定に携わり、実行のために京都府から送り込まれた人物です。
京都府の環境と福祉のトップに立っていた方ですので公害の可能性についてしらんとは言わせません〜
責任をもって最高の環境条例策定に携わっていただきましょう!

経産産業省・環境省にも協力いただけます。

環境条例策定にあたっては経済産業省・環境省からも惜しみなく協力頂けるとの事ですので初めての環境条例ですが安心して挑むことが可能です。

私たち市民も勉強を重ねて日本一の環境条例を作りましょう!

非常に難しい作業ですが、沢山の環境NGO,NPOの方々や弁護士の方々にも協力頂いています。
舞鶴西地区の環境を守る会としても今後は勉強会の開催なども予定していますので市民が一丸となって最高の環境条例を作り上げていきましょう!