日立造船経営陣は住民と対話してください

住民との対話の姿勢が見られない日立造船の経営陣

日立造船の経営陣が2020年の4月から変わりました。
三野禎男副社長(62)が社長兼最高執行責任者(COO)に就任
谷所敬会長兼社長(70)は代表権のある会長兼最高経営責任者(CEO)に就任です。
舞鶴の喜多地区の住民を無視して独断でパーム油火力発電所を誘致した多々見市長と会談した谷所敬氏は会長兼最高経営責任者(CEO)となっています。

私たちは様々なチャンネルを用いて多々見市長と日立造船の社長であった谷所啓氏に対話を求めていましたが全て無視されています。

日立造船のCSR部門は機能不全 住民の声をシャットアウト

日立造船には住民側や環境NGO、マスコミなど様々な人々が舞鶴のパーム油問題についてコメントや対話を求めています。
問題発生直後は対応して頂いていましたが問題が深刻化するなか、少しずつ対応が無くなり、現在はマスコミの取材すら断っているようです。
特に事業主の1社であるAMP社撤退から全てのコンタクトを遮断しています。
特にひどいのがCSR部門 私たちの問いあわせには1度も回答されていません。

CSRは企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をする責任を指す

ウィキペデイア引用

私たちは舞鶴のパーム油火力発電所問題を解決するためには日立造船経営陣との対話が重要だと思っています。
反対運動が発生したので日立造船の気分を害したという事は理解できますが、住民の反対運動でいちいち腹を立てているのはあまりのも幼稚すぎないでしょうか?
日立造船はゴミ焼却場などの迷惑施設を沢山建設されていますが、迷惑施設などは地元住民の反対運動とセットが通常だとは思います。
住民運動が発生したからと言ってCSR部門までもが住民との対話をシャットアウトするの企業として幼稚すぎます。

私たちは日立造船経営陣及びCSR部門との対話を求めています

日立造船の一方的なシャットダウンにより完全に対話の道が閉ざされた事により、私たちはホームページ上で対話を呼びかけるしか有りません。
ですが現状では応じる気配すらありません・・・・・

対話の姿勢が無いのならば住民側からの強いの圧力とセットで日立造船との対話を求める

圧力と対話、外交問題でよく聞く言葉ですが私たちも日立造船に対して圧力をかけて対話を求める方法をとっていきたいと思います。
今まで少しずつですが様々なルートで日立造船に対して圧力を示唆して対話を求めるメッセージを送ってきたつもりでしたがマスコミ取材までシャットアウトしているという実情を知るにあたり、私たちの願いは日立造船の経営陣には届いていない事が判明しました。
これからは直接的に日立造船の経営陣に対して求めていきます。

日立造船の経営陣は住民と対話してください。
対話を実現させる為に住民側は日立造船に対して圧力をかけ続けます。

福知山三恵観光のパーム油火力発電所の公害に苦しむ土師新町東区の広報(ふれあい広報)が届きました 2020年5月春号

自治会報2020.4原稿-バイオマス発電所公害問題 ふれあい広報最終版

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低周波音の問題について

パーム油火力発電社は、燃料にパーム油を燃やしてヂィーゼルエンジンを使って発電する方式です。
従ってヂィーゼルエンジンの特徴を逃れることが出来ません。
ヂィーゼルエンジンの特徴を以下に長所と短所をあげると、

長所

  • 燃料消費量の少なさ
  • 低速トルクの太さ
  • CO2排出量の少なさ

短所

  • エンジン重量の増大  高い燃焼エネルギーを内部で発生させるため、エンジン本体はそれに耐えるために頑丈にする必要がある
  • 排気ガス処理装置の必要さ
  • エンジン振動と音の悪化低周波音が出やすいと言われている
  • • NoxやPMが出やすい 燃焼室内が窒素過多であるため窒素酸化物が発生しやすく、拡散燃焼なので均一燃焼が難しく、黒煙や粒状物質 (PM) が発生しやすい。

 この中で一番問題なのはNoxなどの大気質だとは思うが、ここでは低周波音についてまとめてみる。

環境省では、音として通常聞こえる空気振動のうち、周波数20Hz〜100Hzの低い周波数の音と、音としては通常聞こえない20Hz以下の空気振動を、まとめて「低周波音」と呼んでいる。(20Hz以下の空気振動を指す場合は、「超低周波音」と呼んでいる)

 低周波音の影響は、心身に係る影響として不快感、圧迫感、不眠等があり、物的影響として窓ガラス等建具が振動し、ガタガタと音を立てる現象がある。
低周波音が窓等の建具を振動させることにより発生します。低周波騒音の被害の最も代表的なものは、「何となく寝られない」「寝ていても起きてしまう」「圧迫感を感じる」といったものが代表的だと言われています。
また、長い間低周波騒音に晒されていると頭痛や手足のしびれなどの症状を発症することも少なくないようです。

低周波音に関しては普通騒音の受忍限度のように明確な基準値はありません。しかし、低周波音の一つの基準値として環境省から「参照値」が示されている。参照値は大きく分けて物的苦情に関する参照値と心身に係る苦情に関する参照値の二種類に分けられています。 

上の図は、低周波音の閾値(感じだす境界の値)を示したものですが、人間による感じ方と物の感じ方はことなり、低周波音は人間の耳には聞こえにくく、高周波数になるほど可聴域に近づくため、周波数が高まるほど小さな音で感じるが、物は周波数が小さいほど小さな閾値となっています。
周波数により感じ方が違うのです。
ところが、舞鶴市などバイオマス発電の事業者側は、低周波音の規制基準値として100㏈以下とし、予測したところ西側の敷地境界で75㏈、東側の敷地境界で78㏈だから問題ないと説明しています。
その根拠としてISO-7196 では、G特性音圧レベルで約 100dB を超えると超低周波音を感じると記されているとしています。
調べますとISO―7196は20Hz以下の超低周波音について規定したもののようです。
事業者側に、「人の感じ方は周波数によって異なり、環境省の手引書の参照値をもとに決めるべきでは?それでいけば今の予測値でも超えている。」と質しますと、「環境省の手引書が間違っている。
環境省から別途に文書が出ており、『参照値は、低周波音についての、環境アセスメントの環境目標値 作業環境のガイドラインとして策定したものではない』となっており、それを使うべきではない」と答えました。
しかし、同文書に「参照値は固定発生源から発生する低周波音について苦情の申し立てが発生した際に、低周波によるものかの目安について示したもの」となっており、環境を守る立場からは当然に環境省の手引書を基準とすべきであると考えます。100㏈の規制値なんてとんでもない値であると思います。  
文責 齋藤裕靖)