3分で分かる 地球温暖化を促進するパーム油火力発電所

プロの役人も勘違いしているバイオマス

パーム油火力発電はバイオマス発電とも言われています。
バイオマスというとエコでクリーンな発電所のように錯覚してしまいますが実際は真逆の火力発電所です。
反対運動をはじめたとき、担当する「京都府エネルギー政策課」とも相談させて頂きましたが担当者曰く「石炭火力発電所よりはまし」との認識でした。
京都府の担当課がこの程度の認識ですから、沢山の方が勘違いするのは当然です。

ガスの火力発電よりも多く温室効果ガスを排出するパーム油火力発電所

パーム油火力発電所はバイオマス系発電で最も多い 温室効果ガスを排出

インドネシアから重油を燃やして動かすタンカーで運ばれるパーム油火力発電は輸送時の温室効果ガスを含めて計算するとガス火力発電より温室効果ガスの排出が多く、石油火力発電よりもましな程度ですので温室効果ガスの削減には効果は全くありません。

熱帯雨林を燃やして作るパーム油農園

パーム油は豊かな熱帯雨林を伐採してから焼き尽くして農園を作ります。
つまり・・・・

熱帯雨林を燃やすと大量の温室効果ガスが発生するのです。

パーム油農園はすべての生物をゼロにしてから生産していく罪深い植物なのです。

熱帯雨林には温室効果ガスに蓋をする役割もあります。

熱帯雨林に隣り合わせる汚泥地 腐った木々が積み重なって大量の温室効果ガスを生み出しその上に熱帯雨林が形成されています。
つまり熱帯雨林が温室効果ガスに蓋をしているのです。

蓋となる熱帯雨林を切り出し汚泥地を開発すると、地面から大量の温室効果ガスが地球にでてきます。
その温室効果ガスの量は・・・・・・

化石燃料の20倍に相当する温室効果ガスを排出

さらに・・・・

熱帯雨林の火災だけで日本の総排出量を上回る温室効果ガスを発生

泥炭という文字からも連想できますが熱帯雨林(汚泥地)の土は炭で出来ています。
可燃物の炭でできた土壌ですから熱帯雨林伐採時の焼き畑式農業で飛び火した場合は農園以外の熱帯雨林をも焼き尽くします。

2015年インドネシアの森林・泥炭地火災のみで、約17.50億トンの温室効果ガスが排出されたことが推計されています。これは日本の年間総排出量約14.08億トンを大きく上回る量です。

収穫・加工・排出時にも温室効果ガスを排出

生産過程でも当然、温室効果ガスを排出します。
どのような燃料でも一定の温室効果ガスの排出はあるますがパーム油の生産過程は汚水を処理せずに排出するなど地球に与えるダメージも大きく、排出された汚物から新たにメタンガスなどの温室効果ガスの排出も問題となっています。

重油を燃やしてタンカーで日本に輸送=温室効果ガスの大量排出

生産国のインドネシア・マレーシアからはタンカーを使い、大量の温室効果ガスを排出しながら日本に輸送されます。

つまり

パーム油火力発電は「焼き尽くす+掘り起こす+火災発生+収穫+加工+排出+運搬+発電」とすべての工程で大量の温室効果ガスを排出しています。