私たちの仲間の活動が朝日新聞の一面、二面に掲載されました

朝日新聞2020年3月22日に掲載

開発頼みの農業変われるか?
奪われた原生林 回復への動き

朝日新聞2020年3月22日の誌面に大きくパーム油生産に関する記事が掲載されました。
これは世界中の環境活動家やNGOの努力の結果です。
少しずつですが、熱帯雨林の環境が改善されようとする動きの中でバイオマス発電として舞鶴のパーム油火力発電所問題が発生しました。

舞鶴のバイオマス燃料(パーム油)の消費は12万トン
これは日本に現在、輸入されている認証パーム油の供給量を遙かに上回る量です。

日本としては最初に食料品や日用生活品から少しずつでも認証パーム油に転換していかなければなりませんが、舞鶴の発電所が建設されると少しずつ改善されている認証油のバランスが崩れることになり、沢山の方々の努力が無駄になります。

少しずつですが改善しつつある熱帯雨林の状況を元の最悪な状態に戻す可能性の高い舞鶴のパーム油火力発電所は絶対に阻止しなければなりません。

文責:舞鶴西地区の環境を考える会 代表 森本隆

日本はダイレクトドライバーである土地利用転換を引き起こすパーム油発電を進めている

パーム油バイオマス燃料の問題は舞鶴・福知山だけではなく日本全体、世界全体で考えなければならない世界共通の課題です。
舞鶴だけの視点では見えてこない事も多いと私たちは考えました。
そこで日本や世界の環境の現場で活動する方々に御願いして、文章を御願いしています。

1回目は舞鶴に何度も足を運んで私たちの活動をサポートしてくださる、 ウータン・森と生活を考える会  ゆっこ さんに御願いしました。
先日行われた生物多様性の国際会議の場で、NGOからのニュースレターとして発信した記事の和訳を寄せてくださいました。
大学院に通いながら環境問題解決のために世界を飛び回る素敵な女性です。

生物多様性の国際会議のニュースレター

Post2020(案)では、生物多様性への悪影響を避けるために、気候変動対策への貢献が重要視されている。そのための自然エネルギーへの転換は問題をはらんでおり、生物多様性に大きな負荷を与えるエネルギープロジェクトもある。パーム油発電はその一つの例である。

良く知られているように,パーム油プランテーション モノカルチャーは広大な土地を必要とする。マレーシアやインドネシアといった生産国では、成熟した熱帯林の破壊によって重大な生態系破壊が引き起こされており、森林火災を引き起こす土地の乾燥化、野生生物の生息地消失、エコシステムの破壊が生じている。

泥炭地からの温室効果ガスの大量排出や人権問題も国際的に深刻な問題である。そのパーム油バイオマス燃料が今日本で問題視されている。

日本には再生可能エネルギーを促進する政策がある。
それは、再生可能エネルギーで発電された電力を高い価格で買い取ることで事業者を後押しするものだ。
その中でバイオマス燃料としてパーム油が含まれており、2017 年までに急激に認定企業が増加した。
認定量は 4,600MW に上る。


ここまで急増した理由は、その値段が他国と比較して約 1.8 倍と高いからである。これは愛知ターゲット 3 にある生物多様性に悪影響を与える補助金だと言える。加えて、EU では食物バイオマス燃料を段階的に廃止する方向へ移行している。

Post 2020 を生物多様性維持のために効果的なターゲットにできるか?!IPBES が指摘しているように、地球温暖化を押さえるためのいくつかのアプローチは生物多様性に重大な影響を与えかねない。
土地変換などのダイレクトドライバーに対処して、それを引き起こしている産業や社会の構造を変えるためのフレームワークが切に求められている。
気候変動のためだけでなく生物多様性のために。

文: ウータン・森と生活を考える会  ゆっこ

日立造船さん 教えてください パーム油火力発電所の排気ガスがどう考えても西舞鶴の広範囲に直撃するんですけど・・・?

西舞鶴は周辺を山に囲まれた盆地です。
パーム油火力発電所に周りにも2つの山 建部山と愛宕山があります。
この2つの山の標高とパーム油火力発電所の煙突から排出される排気ガスを図示してみました。
私たちの従前からの指摘通り、建部山に排気ガスが遮られて喜多地区には排気ガスが蔓延しますが・・・・
私たちの調査で更に問題が発覚しました。

寺内からマナイ通り越えて引土、伊佐津まで排気ガス到来?

排気ガスの比重は空気よりも重たいので下向きに流れます。
パーム油火力発電所から発生した排気ガスは風に乗り愛宕山にあたり、下の方で拡散します。
これは私たちの当初の想定よりもかなり広範囲に排気ガス(窒素酸化物)が広がり、マナイを越えて引土、伊佐津まで排気ガスが到来します。

排気ガスの総量は火力発電所(石炭)に匹敵

日本最大規模のパーム油火力発電所ですが、石炭火力発電所に比べると小規模
石炭火力発電は数千億もかけた超巨大発電所ですが排気ガス(窒素酸化物)の排出量は、ほぼ同じです。
ですので

石炭火力発電が西舞鶴にできるとイメージしてみましょう

パーム油火力発電所の排気ガスが直撃する西舞鶴
パーム油火力発電所の排気ガスが直撃する西舞鶴

不自然な窒素酸化物の排出量

日立造船が示す排気ガスNOX(窒素酸化物)は一般的なデイーゼルエンジンに比べると低い(それでも石炭火力発電所が排出するより多い)のですがその数値が不自然です。
技術力でカバーできる範疇を超えた不自然な窒素酸化物の減少です。
そこで私たちのメンバーが調査したところ・・・・

西舞鶴を襲うアンモニア臭

触媒としてアンモニアを投入すると科学反応で窒素酸化物が簡単に減らすことが可能だとわかりました。
「アンモニア=おしっこ」
つまり排気ガス(窒素酸化物)を減らすためにアンモニア(悪臭)を追加する可能性がでてきたのです。

高濃度排気ガスorおしっこの匂い

高濃度の排気ガス(窒素酸化物)を石炭火力発電並にするため(それでも十分やばい)アンモニアを投入して中和させ西舞鶴が臭くなる可能性も私たちは危惧しています。

石炭火力発電所の煙突は257m

同レベルの排気ガスを出す関西電力舞鶴発電所(石炭火力)の煙突は257m、パーム油火力発電所の煙突は17m
この数値を見ただけでとんでもない事になると私たちは予想しています。

なぜこれが安全と言えるのか?教えてください

この図を作成してみて私たちは非常に不安です。
日立造船さんは安全と言いきりますが私たちはどうすれば良いのでしょうか?
教えてください。
私たち、舞鶴の市民は不安で不安で仕方がないのです。
万が一、大事な家族に健康被害が発生した場合誰が責任を取ってくれるのですか?

関西電力舞鶴発電所と日立造船が計画する喜多のパーム油火力発電所の比較
関西電力舞鶴発電所と日立造船が計画する喜多のパーム油火力発電所の比較

日立造船 代表取締役 取締役会長兼取締役社長  谷所敬 様
日立造船の株主と役員の皆様 へ
あなた方が100%保証できるという確証をもって私たちに回答して下さい。
私たち住民は不安で仕方がありません。
よろしくお願いします。

皆様のご意見・ご感想をお待ちしています。
コメント欄に自由に書き込んで下さい
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緊急 明日17日締切 パブリックコメントの応募御願いしますパーム油火力発電所

~舞鶴のパーム油火力発電は今日で76日間停止中~

皆様の御協力の下、本日で76日間も計画をストップさせています。
本来なら去年の12月中に建設が正式決定するはずでしたが今日まで正式決定はされていません!
沢山の皆様のおかげで何とか今はストップさせていますがいつ何時計画が進むか恐ろしいです。

この危機を国(資源エネルギー庁)に訴えるチャンスをがありましたが情報不足で確認が今日になりました。
パブリックコメントの記入はこちらをクリック

自然エネルギー庁へパブリック募集していますが明日の17日で閉めきりでした
是非とも皆様のご意見を記載してお送り下さい
難しいと思いましたら
「パーム油を使った火力発電所は不要」だけでも結構です
是非とも応募してください
明日17日締め切りなので今すぐ御願いします!

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